A Short Hikeのチートコード入力にショートカットキーを設定し、指定のキーを押すだけでセーブ・ロード
やゲームのリセット(ニューゲーム)を実行できるようにする方法の解説記事です。本記事では、AutoHotkeyというソフトを用いてショートカットキーの設定を行います。
〚事前知識1〛チートコードとは
A Short Hikeにはいくつかのチートコードがあり、それをゲーム中に入力することでアイテムを入手したり、セーブ・ロードを簡単に行えるようになります。
Speedrun.comに記録を申請する場合、記録動画中でチートコードを使用することは禁止されていますが、区間練習やゲームのリセットに使用するのはOKなのでぜひ使って効率的に練習しましょう。
チートコードを有効にする方法
ゲームのプレイ画面で「cheatsplz」とキーボード入力すると、画像のように左上にトーストマークが表示されます。これでチートコードが有効になりました。
ゲームを再起動したら再度有効化する必要があります。
RTA練習に有用なチートコード
下記以外のチートコードはSpeedrun.comのGuidesページ(英語)を参照
- speedrunplz:ゲーム内タイマーのON/OFFを切り替える
- newgameplz:ニューゲームを開始する(ゲームリセット)
- saveplz:現在のプレイ状況をセーブする
- loadgameplz:直近のセーブを読み込む
〚事前知識2〛AutoHotkeyとは
AutoHotkeyは、キー入力やマウス操作、プログラムの起動といった動作をショートカットキーで実行できるようにするWindows向けソフトです。[日本語Wiki]
動作はAutoHotkey独自のプログラミング言語を用いて記述しますが、難しい知識は必要としないのでプログラミングに触れたことがない方でも簡単に使えます(たぶん)。
また今回は筆者が書いたプログラムを配布しているので、それをそのまま、または少し変更するだけで簡単にチートコード入力を自動化できます。
手順
AutoHotkeyのインストール → 配布プログラムのダウンロード → (プログラムの変更)→ 実行
AutoHotkeyのインストール
AutoHotKeyの公式ページ [LINK] へ移動してDownloadボタンをクリックするとさらにボタンが表示されるので、「Download Current Version」ボタンをクリックしてインストーラをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラを起動すると、以下のようなウィンドウが表示されるので、「Express Installation」をクリックしPCにAutoHotkeyをインストールします。
インストールが完了したら「Exit」でインストーラのウィンドウを閉じます。
配布プログラムのダウンロード
下記ボタンをクリックしてチートコード入力用プログラムをダウンロードします。保存先はどこでもOKです。
プログラムを開く
ダウンロードした「ash_cheatcode.ahk」を右クリックして上から3番目「Edit Script」を選択します。
そうするとメモ帳が開くので、ここでプログラムの編集を行います。
配布プログラムの中身はこのようになっています:
プログラム一番上の行には、修飾キーの記述方法をメモしてあります。
この行はコメント(プログラムの実行結果に影響を与えない行)なので、特に気にしなくてOKです。
プログラムの内容をもっと詳しく [クリックして表示]
実行したい内容を
[設定するショートカットキー]::
行とReturn
行で囲むことで、ショートカットキーが入力されたときのPCの動作を指定しています。キー入力は
Send, [入力したい文字列またはキー]
で記述しています。その上の行
SetKeyDelay, 50
ではSendコマンド実行時のキーとキーの入力間隔を50ms(=0.05秒)に設定しています。Sendコマンドのデフォルト入力間隔は10msですが、このままだと入力が速すぎてゲーム側がチートコードをうまく認識してくれないためこの記述を追加しています。
ショートカットキーの設定
- cheatsplz:テンキーのInsertキー
- speedrunplz:テンキーの+キー
- newgameplz:テンキーのHomeキー
- saveplz:テンキーのPageUpキー
- loadgameplz:テンキーのPageDownキー
この割り当てを変更するには、「NumpadIns::」などのコロン2つで終わる行を書き換えます。
例えば、Cキーをcheatsplzに割り当てるにはプログラムの5行目をNumpadIns::
→C::
に変更します。
また、ShiftやCtrlなどの修飾キーを使ったショートカットキーを設定する場合は、以下のように各修飾キーに対応する記号(プログラム1行目参照)を付けて記述します:
〚ex1〛Shift+Cをspeedrunplzに割り当て:NumpadAdd::
→+C::
(プログラム10行目)
〚ex2〛Ctrl+Cをspeedrunplzに割り当て :NumpadAdd::
→^C::
(プログラム10行目)
詳しいキー記述方法については日本語Wikiを確認してください。
プログラムの実行
プログラムの編集が完了したらメモ帳メニュー「ファイル」>「上書き保存」または Ctrl+S で変更を保存します。
AutoHotkeyプログラムを実行する方法は2通りあります:
A) ahkファイルをそのまま実行
ahkファイル(ash_cheatcode.ahk)をダブルクリック- B) exeファイルに変換して実行
ahkファイルを右クリックして上から2番目「Compile Script」を選択すると、同名のexeファイル(ash_cheatcode.exe)が生成されるので、それをダブルクリック
プログラム実行中はタスクバー右部分にAutoHotkeyのアイコンが表示されます。
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